サーカス学会・桑野塾 共催講演会のご案内

2023年度 (令和5年度)の総会を、対面式で開催いたします。総会後に、当会理事で昨年『進駐軍を笑わせろ!米軍慰問の演芸史』を上梓された青木深氏による講演会を開催します。
講演会は広く一般の方にも聴いていただくため、桑野塾との共催として、会場となる早稲田大学の学生にも参加を呼びかけたいと思っています。                        

講演会 】 ※ サーカス学会総会 終了後
日時:2023年 7月1日(土) 15時〜 (17時終了予定)
会場: 早稲田大学戸山キャンパス36号館 581教室

講師: 青木 深 氏
タイトル:「ジャパニーズ・アクロバット」たち ― 20世紀初めのアメリカ大衆芸能を生きて ― 
内容: 19世紀末から20世紀初めにかけて、アメリカ合衆国ではサーカスやボードビルが大衆娯楽としての「黄金時代」を迎え、地域・階級・世代・ジェンダー・人種・エスニシティの差異を横断して広く消費された。そこに定着していた演芸ジャンルの一つに「ジャパニーズ・アクロバット」があり、日露戦争をはさむ時期に最盛期を迎えた。安藤、上野、北村、杉本、難波、吹野、松本、山田ほか多くの一座が全米各地を回り、「日本人」のグループから離れてソロやデュオで演じた人びともいた。彼らや彼女たちはどのような演技をし、どのように評価されたのか。サーカスやボードビルの「黄金時代」が去り、映画をはじめとする複製技術が社会に浸透し、日米が「敵国」となるなかでどのように生きた/死んだのか。2017年から断続的に行っている「ジャパニーズ・アクロバット」研究の中間報告として、まだ「つぎはぎ」だらけだが、100~120年ほど前の忘れられた文化交流史に迫ってみたい。  


講演会終了後、17時半より(会場近くの飲食店にて)懇親会を予定しています。ご都合がよろしければご参加ください。(詳細は当日)

みなさまの参加をお待ちしています。

講演会チラシ